archive: 2015年01月  1/1

きわどいだけじゃ燃えなくて(終話)

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 港の見えるホテルです。ラブホではありません。 お金ぐらい私にあったし川上くんとの最初をセフレチックにしたくはなかった。 鳥の目になったようにはるか眼下にシーバスが滑って走り、ベイブリッジが見渡せた。お部屋に入ると彼はベッドに座ってカメラを構え、眩いほど明るい大きなガラスエリアの前に立つよう言われます。「ブラウスからだ」「う、うん。ねえほんとにブログやるの?」「さあ、それはどうかな。家にいても密か...

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きわどいだけじゃ燃えなくて(十話)

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 家に戻って日常の中に埋もれていても川上くんの若い力が口の中に残っていました。青筋を立てて真上を向く熱棒の感触が舌に残り、噴射された精液を飲み下した私自身への驚きも加わって頭がぼーっとしてしまう。 クローゼットを開けてみて着なくなったセクシーを見ていても、以前のように落ち込むことがないのです。二十歳の男の子が認めてくれた。それはそうよ、認められてあたりまえ。そのぐらいの気持ちのあった私ですが、それ...

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きわどいだけじゃ燃えなくて(九話)

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 言葉通り彼のお家まで五分ほどの距離でしたが常に前を歩かされ、ガクガクと恥ずかしいほど膝が震えていたのです。街中を抜けるまでには、また別の歩道橋もあったりしたし、街を抜けていよいよ彼のアパートが見えてきたとき私は足が竦んでしまった。起伏を活かした造成らしく、最後の最後にかなり急な坂道が待っていた。坂の途中に階段もあり、それがとても急に見えたのです。普段なら平気な角度なのですが、真下から見上げられて...

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きわどいだけじゃ燃えなくて(八話)

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 舞い上がっていました。押し留めていたブレーキが突如として解放されたように心が動き出していたのです。 アイスコーヒーを二つ買って運んだとき、川上くんがちょっと意地悪な目をします。幼い感じの可愛い眼差しでこそっと言うの。「スカートが揺れて結構ヤバイすっよ」「そ、そう?」「外を歩けば見えちゃうかも。ふふふ」 私は乱れだす息をどうすることもできません。胸がバクバクするカンジってこういうことを言うのでしょ...

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きわどいだけじゃ燃えなくて(七話)

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 川上敏也、二十歳の学生さん。そう名乗るところから私たちの不思議な関係がはじまったのです。「陽子さんか」「そうよ」 カフェ。セルフのお店でしたが、私はアイスコーヒーと彼に告げただけでお店を見回しトイレを探す。 激しく濡れてる。フレアミニの内側でこすれ合う内腿がヌメっている。ミニスカノーパン。ここで会ったことより、あのときスタジアムの階段上に立っていて、この子にお尻を見られていたと思うと、そっちの方...

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きわどいだけじゃ燃えなくて(六話)

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 露出への妄想は際限なくふくらんで、そのとき私はどうなってしまうのだろうと考えただけで下着がしっとりしはじめる。自分ではあり得ないと思っていた不倫願望があるのかも…とさえ思えてきます。 でもですよ、だからといって私の日常にこれといった変化はなかった。変化を許さないブレーキが厳然と存在したからです。夫の実家が近くて子供もいる。そこと生活圏の重なるところで私は普通の妻であることを強制される。チャリで隣...

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