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夜想曲(五話) 醒めた視線

 強いだけの男より弱いだけの男の方が麻衣にとっては好ましい。
 夫より四つ年上で男が二十六歳ならば、知り合った頃の将史はさ
らに若く、お姉さんぶりを発揮して母性の対象として心が動いたと
いってもよかっただろう。しかし麻衣はあさはかな女ではなかった。
やがてすがりついていける男の強さへの素地を見抜いて結婚してい
る。妹とのことにしても、思慮の浅い男気が招いた不始末。愛する
妻の妹だからと心が惑い、親しい女性という人間愛を振り回してし
まっただけだと麻衣は思う。

 単純でわかりやすい男。繊細でやさしい男。愛の向きを誤っただ
けであり、憎み切れない人であることぐらい思いの及ばない麻衣で
はない。
 夫として躾けていけば、さらに好ましい男になってくれる。そこ
が離婚に思いが至らない理由であったのだ。将史は愛のサイズの大
きな男。心から償うなら刑罰から逃げない人だと確信できた。

 面倒な女よね私って。たかがSMゴッコなのに突き詰めた末で
 なければ動き出せない。私の芯にあるどうしようもない我の強さ
 がそうさせることぐらいわかっていました。
 百七十センチ程度の男としては小さな体。童顔ではないけれど
 整った女の子のようなルックス。肝心なところは私が決める
 みたいな頼りなさが好ましくて結婚したのですからね、手の中
 の坊やがちょっと悪さをしたぐらいにしか思えない。

 このときまでの私はネットで見た女王様と同じ気持ち。なんの
 かんのと言ってみても壊したいとまでは思わない。ただ、修復
 のためには血の涙を流す罰を与えないと、私の愛の基本にあ
 る母性が動かない。無条件の情愛が、妻としての意地が堰と
 なってあふれ出して来ないのです。
 廃屋まで一週間を切っていた。亜依の女友だちのお爺ちゃん
 までが住んでいた実家らしい。廃屋といっても人が住んでい
 ないというだけで、スキー場も近いことから、冬場や夏の避暑
 のため別荘代わりに使っているということでした。周囲一キロ
 の範囲に人家がない。連れ込めば孤島のようなものですから
 ね。

 仕事から戻った夫は、まずお風呂。出てくるところを待ち構え
 て強い視線を浴びせてやります。あれから二月ほどろくに会話
 もなく、部屋を分けて寝ていましたから、夫の寂しさはピーク
 だったのでしょう。ダイニングテーブルの木の椅子に座る妻の
 足下に、言われるままに正座をします。このとき夫は、服は
 着たままでしたが、私の方もいきなりSMというわけではあり
 ません。本気で償う意思があるのか、それを確かめようとした
 だけであり。

 「別れてあげてもいいのよ。妹と寝る?」
 静かな一言だけで、うっすら涙を浮かべている。可愛いので
 す。可愛いしポーズでないことはわかっていても、許す気に
 はなれません。私たちはまだ新婚。にもかかわらず妹とでき
 ていたということは、結婚前から怪しかったに決まってる。
 別れたくないと訴えて涙を溜める将史に言ってやります。
 「心から反省して償うつもりがあるのなら一度だけチャンスを
 あげるわ。あなたがちゃんとしてくれないと妹まで許せなくな
 ってしまうのよ、わかるでしょ。私の言うことに服従できる?」
 どんなことでもすると言う。
 「許せるまで奴隷になって。私を癒やすために苦しんで、少
 しは私を感動させて。そうすれば二人とも許せると思うのよ」

 麻衣は内心ハラハラしていた。変態的な行為を想像されて人格を
疑われてはたまらない。もういい、わかった、別れようと言われれ
ばそれでおしまい。将史に見え隠れするM性をもちろん見極めた上
での言葉だったが、それまでのやさしい姉さん女房のイメージが夫
の中で崩れてしまうのが怖かった。
「壊したくない、何をしても償う、そうまでしても私といたい、そ
んな男の本気を見せてちょうだい!」
 息も苦しい想いの中で麻衣は語調を強くした。将史は泣いてうな
ずいて、許されるまでの奴隷を承諾した。
 生涯解放されることのない性奴隷への一歩とも知らず、承諾した。
「今度の連休、あの子も連れて出かけましょう。それまではオナニ
ーも禁止です。わかったら土下座して足にキスなさい。心を込めて
忠誠を誓ってちょうだい。私のこともこれからは奥様と呼ぶように」
「はい奥様、心からお詫びします。許されるまで決して不平は言い
ません」
「ほんとね! 口だけだったら離婚だわよ!」
「はい奥様、ごめんなさいごめんなさい」

 平伏す将史。いますぐ全裸にして責めてやりたい。ムラムラする
性衝動と、一刻も早く許せるようになりたいと思う妻の心が同居す
る、説明できない感情が渦巻いた。
 アップライトピアノの椅子を工夫して、泣きながら性器を舐める
夫にまたがり、ほくそ笑んでノクターンを弾いてみたい。将史にと
ってのここ二月は孤独のどん底だったのが、麻衣は亜依と性欲を共
有していた。しかしそれでも熱いペニスをくわえるセックスからは
遠のいていて、平伏して足を舐め回す夫を見ていて激しく感じ、経
験したことのない激しい性欲にかられていた。

 可愛いよ将史、そうやって生涯へばりついていなさい。そんな微
笑みを意識して消し去って、麻衣は醒めた眸で、情けない夫の姿を
見下ろしていたのだった。
 そして、それと同時に麻衣は、妹の中に潜む激しいM性格にも打
ちのめされていた。剃毛させたことで心が溶けて許せるようになっ
ているのに、亜依は責めをせがむようにとろんと溶けた眼差しを向
け続ける。
 そのことに訳もわからず腹が立つ。腹が立って本気になればなる
ほど亜依はあられもなく乱れて達し、そんな妹の姿に姉までが声を
上げて達してしまう。

 性獣。そんな言葉が脳裏によぎり、よくも私をこんな女にしてく
れたと、亜依に対しても将史に対しても腹が立ってならないのだ。
 心が不条理に揺れていると麻衣は思う。不倫以前のずっと前、そ
れはおそらく娘時代から、抑えに抑えてきた何かが爆ぜようとして
いる。サディズムの新芽はもはや芽の時期を過ぎていて、想像する
だけで濡らしてしまう愛液を吸い上げて、やがて女王となる若木に
育ってきている…否定できない実感に麻衣の心は痛みを孕んで揺れ
ていた。

「ンふ…ンふぅ…」
「ンふんじゃないでしょ! 気持ちいいんだからもっとおっぱい
振りなさいよ!」
「はぁい」

 夫への奴隷宣告の日を三日後に控え、私は暴走しだしたサディ
 ズムを持て余し、妹を責めていました。
 陰毛のない素っ裸。膝で立たせて脚を開かせ、両手を頭の後ろ
 に組んだ奴隷のポーズ。若く形のいい乳房の先にステンレスの
 ピンチを挟んでやって乳房を振らせる。
 亜依はいまにも燃えそうな息を吐き、小鼻をヒクつかせ、甘苦
 しげに溶けた眸で私を見つめる。
 毛のない性器は、かろうじて閉ざしていられる濡れの滲む性唇
 をはみ出させ、白い裸身をくねくね揺らし、ピンチに潰される
 乳首を振り立てて乳房をたわませ、ンふンふ甘い声を漏らしてる。
 子供の頃から知っている妹の姿じゃない。
 妹も牝だったのねと愕然とする思いだけが沈滞していた私です。

「お姉さまぁ、乳首が…」
「あらどうしたの? 気持ちいいんじゃないの?」

 意地悪く笑ってやります。痛いはずだわ、かれこれ三十分は
 切なげな妹を眺めている。泣きそうな顔がたまらない。可愛く
 て可愛くて、だけどそう思えば思うほど意地悪になっていく。
 ピンチをそっと外してあげる。そのとき亜依は、くくくっと
 痛みに顔を歪め、ぺしゃんこになってしまった二つの乳首を
 涙目で交互に見ている。
 そっと手をやり、つぶれた乳首をつまんでやったわ。元通りに
 膨らむようにコネてみる。

「あくっ! うむむぅ!」
「ふふふ、痛い痛い、可哀想ね」

 そのときでした。痛みに耐えようとおなかを力ませ、腹圧が
 上がったからでしょう、閉じた性唇から透き通った愛液が
 あふれ出し、ツーっと糸を引いて垂れたのです。

「ほらほら、気持ちいい気持ちいい…垂らしちゃって…」
「はぃぃ、感じますお姉さまぁ…あぁぁ気持ちいい…」

 妹の喘ぎ顔に呆れた私は、ベッドに座る片膝の上に右手の握り
 拳を載せて親指を勃起させてやったのです。

「はいはい、お尻を向けてまたがりなさい」

 亜依は勃起する私の親指を据わりきった眸でじっと見つめ、
 傷のない真っ白なお尻を向けて、指先めがけて濡れそぼる
 アソコを押し付けてくる。ヌルリと何の抵抗もなく指のペニス
 が肉壺に収まっていくのです。
 イッてしまうと声を上げ、がに股にまたがるお尻を打ち付けて
 悶えている。グチャグチャいやらしい音をさせ、牝となった
 妹がお尻を振り立て狂乱する。

「嬉しいわね可愛がってもらって?」

 はいはいと髪を振り乱して応え、アソコからだらだらにお汁
 を垂らして果てていく。
 このとき私も下着の姿。今日は普段は着ない紫のランジェリー。
 少しは女王っぽく見えるかしらと選んだもの。亜依が紫色に
 燃えることは知っていました。

 膣犯しの親指を立てたまま、毛のないデルタを恥骨握りに
 握り締め、突き揺すってやったのです。
 悲鳴のようなソプラノ。亜依は全身がたがた震え、前のめり
 に崩れそうになっている。

「ふふふ、いい子だったわよ亜依、おいで」

 溶けた笑顔をパッと咲かせ振り向く亜依。ぐしょぐしょの
 右手を舐めさせて、両手を開いてベッドに引きずり込んで
 やりました。

「お姉さまぁ、好き、ああ好き、愛してるーっ!」

 むしゃぶりついてくるんです。妹に脱がされて、そのときは
 私だってパンティ底は洪水です。脚を開いてやって亜依の
 頭をわしづかみ、いきなり襲った舌の乱舞に私も乱れた。

「お姉さま、お願いよ、私の女王様になってぇ!」

 妹の中でもマゾヒズムの新芽が枝葉をひろげて育っている
 ようでした。
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