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夜想曲(八話) 赤い下着

 亜依はミニスカートに手をかけた。
 将史はジーンズから脱ぎはじめ、黒いブリーフ姿となって、許
してと言うような目を向ける。
 このとき麻衣は将史など見ていない。スカートを脱いだ妹の下
半身を見たことのない新しいパンティが包んでいる。目の覚める
ような真紅のヒモパン。安物ではない上品なパッションレッドに、
麻衣は妹の奴隷心を感じていた。

 女王様の側近奴隷はこの私よ…亜依は将史に挑もうとしている
と直感する。不倫した将史に対して、姉はその不義を許し、ふた
たび愛するためにお仕置きする。姉は私の女王様。あなたなんて
二の次なのよ。意識したかどうかはともかくも将史が奴隷として
のライバルになっていると麻衣は思う。

「亜依はお待ち、下着はいいわ、許してあげる。可愛い心がけね、
褒めてあげます」
 亜依の表情がパッと変わった。胸中の喜びが顔の皮膚を緩める
ような微笑み。女王に認められた牝奴隷の姿であった。
 そして、そこでようやく女王の視線が男奴隷に向けられた。
「おまえは何やってるの! 脱げって言ったでしょ!」
 真っ赤なブラと真っ赤なパンティが白い肌に映え、半裸の姿で
亜依は女王に寄り添って、心なしか青ざめて立っている黒いブリ
ーフ姿の将史に嘲笑の意味を込めて口許をゆるめている。

 力なく将史はブリーフを脱ぎ去った。百七十センチほどの男と
しては細くて華奢な体つき。体毛は薄い方で脛毛などはほとんど
なく、けれども陰毛は黒々として、体のわりには小さくないペニ
スが垂れている。
「何よソレ。なんだか大きくしてるじゃない」
 長い間の禁欲と、ここしばらくのオナニー禁止。若い性は射精
を求めて得られない。亜依の美しい姿を見せられて欲情を抑えら
れず、ブリーフを脱いだとたんペニスはもう反応をはじめていた。

「亜依に欲情してるでしょ! 不倫した女ですものね! 欲しく
て欲しくて大きくしてる! そうでしょう!」

 厳しい妻。ニヤニヤ笑う亜依。二人の女に晒されて将史はがっ
くり肩を落としてうつむいて、欲情なんてしてませんと言うよう
にちょっと首を振るのだった。

「亜依はもう囚人なのよ。謝罪の心をまっすぐ向けて、下の毛も
剃ってしまって泣いて泣いて平伏ました。私が許すまで性奴隷で
いることを誓った身です。おまえも確かにそう言ったわね、許し
てくれるまで償うって!」
「はい言いました」
「奴隷ってこういうものよ、よくごらん! 亜依!」

 麻衣はホワイトジーンズを穿いていた。家の中で素足であり、
長く放置されていたわりには汚れていない畳の上に立っている。
 その足下を指差すと、亜依は即座に姉の前に平伏して額を擦り
付けるように身をたたみ、そのとき後ろに立っていた将史からは、
赤い小さなヒモパンのヒップラインから尻の谷まではみ出した
扇情的な女の姿に映っただろう。
「足にキス!」
「はい女王様、触れさせていただき、ありがとうございます。誠
心誠意お仕えいたしますので、どうぞ厳しくご調教くださいます
ようお願いいたします」
 平伏した姿から赤い尻を差し上げて四つん這いに這い直し、亜
依はかろうじて性器を隠すパンティの奥底までを将史に見せつけ
ながら姉の足先に口づけをしていった。

「よろしい、いい子よ亜依、おまえはいい奴隷よね」
「はい女王様! ありがとうございます!」
 顔を上げて笑う亜依の頭をそっと撫でて微笑んで、一転した厳
しい視線を将史に向けていく。
「おまえにはまだ早い。私に触れようなんて冗談じゃないからね。
二人とも出なさい! 納屋へ行きましょう!」
 素っ裸の生っ白い男を先に家から叩き出し、下着姿の亜依と、
もちろん服を着たままの麻衣の二人が眉を上げて微笑み合いなが
ら、前を歩く男の小さな尻を見つめていた。

 時刻は昼下がり。初秋の山は晴れ上がり、夏の尻尾が振られる
ように熱のある風を吹かせている。しかし、外へ出しても面白く
はない。周囲はすべて森。家の前まで続く砂利道もうっすらと下
草が覆い尽くして人の気配など皆無。
 家を出るとき、陽光を浴びた白い将史の体は女たちにとっては
扇情的なものだった。小さな尻がきゅっきゅとすぼまり、くねく
ね揺れて歩いていく。麻衣はサンダルを履いていたが、奴隷二人
は裸足のまま。しかし柔らかな草が林床を覆っていて、むしろ裸
足が心地いい。

「這いなさい! お尻の穴まで晒して、いやらしいものをブラブ
ラさせて這うんです! あははは!」

 どうしてやろう…このとき隣りの亜依を横目で見ました。
 楽しそうに笑っている。妹には自分というものがよくわから
 ず、いっとき彼の側に立ったものの、いまは私の側にいて、
 私のスカッとする思いに共振して笑っている。
 将史への罰を、いっとき睦み合った亜依にやらせてみよう。
 支配の側に引きずり込んで一体感を味あわせ…そうだわ、
 その方が後々まで妹を牛耳れると感じていた。

 亜依には特別な感情がありました。実の妹には違いなくて
 もレズ愛の対象として一生守っていきたい彼女に変化して
 いる。私はタチ、亜依はネコ。その点でも相性は最高。
 乳首とクリトリスにピアスを与えて奴隷とし、これから
 一生、亜依の快楽は私だけが与えていく…。
 妄想は現実世界にタネを一粒落としてしまった。
 タネは芽吹き、私の中にももちろんある良心の呵責を
 吸い取って葉をひろげ、私にすれば妄想と現実の境界線
 がどんどん妄想の側へと移動していくのです。

 前を這う夫…いいえ夫そっくりのマゾ男の、妹と交わっ
 たいやらしいところを見せつけられて、将史に対して私
 は生涯女王…ネットで見たあの貞操具が、いよいよ現実
 味を帯びて意識されるようになっていた。
 許されない限り生涯禁欲。もがいてもがいて、どうか射
 精させてくださいと泣かせて泣かせて、上から目線で見
 下ろして飼っていく。

 飼う? そうだわ飼うのよ。獣を飼うようにがんじがら
 めに管理して、それを夫婦愛のカタチにしていく。
 このときの私は、牝奴隷と牡奴隷の二匹を交互に探りな
 がら微笑んで、でもじつは恐ろしいほど冷えた笑みを
 たたえていたことでしょう。

 納屋まで這わされ、中に追われて扉を閉ざされ、将史は両手の
手首を一緒に縛られ、屋根を支える横組みの梁にロープを通され
て、裸身を伸ばしきるように吊られていた。
 SMを意識したからか、男の道具は中途半端に勃起して、伸び
きった裸身から水平に飛び出してしまっている。
 亜依には縄は与えられない。赤い下着姿のまま女王のそばに寄
り添っている。
 浮気者を吊り下げて、さてどうしようと小首を傾げて微笑む麻
衣。将史は、許されない状況を思い知らされ、青ざめてしまって
いた。

「亜依、まつわりついて刺激してやりなさい。可哀想に長い禁欲
で溜まっているでしょう。抱きついてやってお尻を撫で、乳首だ
ったり睾丸を揉むなりして可愛がってやるのよ」
「はい! ふふふ、ちょっと可哀想かも…ははは!」
 そして次に、吊られた将史に歩み寄り、男の小さな乳首を交互
に嬲りながら、妻はにやりと唇を歪めるように笑うのだった。
「可愛い亜依に弄んでもらいなさい。さぞ嬉しいでしょうね、私
という従順な妻がありながらよそ見をした相手じゃない。いいこ
と将史、私を本気で思うなら勃起させないで。勃起というのはセ
ックスのために大きくすることよ。いまでも亜依が好きなのなら
即座に大きくするでしょうけど…ふふふ…さあ亜依、可愛がって
やりなさい」

 亜依は、くくくっと意地悪に笑うと、セックスに誘うような赤
いランジェリー姿で背後からまつわりつき、うなじに唇を這わせ、
耳に熱い息を吐きながら、両手をまわして二つの男の乳首をコネ
上げた。
「ぅ…ぅっく…」
「ほうら気持ちいい…ンふふ、感じてよねー、私のことなんて遊
びだった? ねえ将史…ほうら感じる…ほうら勃つ…くくくっ」
「奥様、ごめんなさい、心から謝ります、二度ともうよそ見はし
ませんからお許しを…」
 
 情けないわ。もう泣いてしまってる。
 ペニスはビクンビクン茎を振り、見る間に真上を向いて
 いき、赤黒い亀頭が、こらえにこらえていた性欲を満たす
 ように張っている。

 「亜依、もういい。どこから責めるべきかがわかったわ。
  ふふふ、この裏切り者! 亜依が欲しくてビンビンに
  したわよね! 今度こそ許しません!」

 作為に満ちたというのか、捏造した怒りだったのですが、
 あれほど可愛いと思った夫の男性反応を見せつけられて、
 本気の怒りが逆巻いてきたのです。
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