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夜想曲(終話) 奴隷の真意

 それからさらに四ヶ月が過ぎていました。
 亀頭に金属のカバーをされて七ヶ月。傷もほぼよくなって
 付け外しができるようになっているのに外してもらえず、
 七ヶ月もの間、漏らす射精しか許されていませんでした。

 そのときは姉がソファで脚を広げて奴隷が舐めて、その彼
 のお尻の側に私は回って、極太のディルドが勃起するペニ
 スバンドでアナルを突き上げていたのです。厳しい鞭の後
 のお尻には乗馬鞭の青痣が刻まれてる。そのお尻に私は
 手を添えて、肛門の内壁がまくれ上がって太いゴムの茎と
 一緒に飛び出してくるような、アナル責めそのものの厳しい
 セックスを科していた。肛門にはうっすら血が滲んでいて、
 奴隷は、うおお、うおお、と獣の声を上げてよがっている。
 そうしながら姉の性器に奉仕して、舐め回しているのです。

 はじめうち痛がっていたアナル責めも、肉門がゆるんでく
 るとすんなり入ってすんなり抜ける。私も面白がって睾丸
 を叩き上げたりし、叫ばせ、泣かせ、そうしながら彼は奴
 隷のアクメを知っていく。今度こその射精です。肛門がキ
 ューっと締まった次の瞬間、ひぃぃって雄叫びを上げなが
 らイッてしまった。とうとうペニス快楽ではない悦びでイケる
 ようになってしまった。

 けれども私は、亀頭にカバーをつけてからの彼を見ていて、
 妙な疑問にとらわれていたんだわ。
 この人ってマゾなのかしら? そうなんでしょう。きっとかなり
 の部分でマゾなのでしょうが、それだけではない気がする。

 それで私は、ではなぜ彼を好きになってしまったのかと考
 え直していたんです。レズ関係のある姉の夫で、私と同い
 年の若さ。私と同じで姉の女体に耽溺している。そんな心
 安さと言うのか、同族のような気がしてしまい、気がつけば
 彼への遠慮が消えていた。
 ずいぶんアケスケに言って来たし、ナメたようなことも言っ
 た。生理前のイライラをぶつけて喧嘩をふっかけるようなこ
 ともした。

 だけど彼は怒らない。何を言っても怒らずに穏やかに笑っ
 て聞いてくれる。姉は私に頼りっきりの弱い男と言うけれど、
 それも姉に対してはそうでしょうが、それにしたって、四つ
 上の妻を立てて甘えようとするからそうなってしまうわけだ
 から…。
 将史って弱くない。男としての大きさに心が動き、それで
 抱かれてしまった私。惨めな奴隷姿の彼を見ていて、この
 人は、じつはちっとも弱くないと感じていた…。

 妹がそんなことを思っていようなどとは考えない。このとき
 じつは、二日ほど前にあの女王様のことを思い出し、面白
 半分に近況報告をしたのです。乳首と亀頭の奴隷の証を
 写真にして添付して、七ヶ月も続く償いの日々をエッセイ
 みたいに書いて送った。翌日もその翌日も返信はありませ
 ん。妹にペニスバンドで陵辱されながら、妻の私に心から
 の奉仕をし、ペニス快楽ではないアナル責めで射精できる
 ようになったことで、いい奴隷に育ってきたと感じていた。

 そして将史が崩れ落ち、涙を溜めてありがとうございました
 と感謝の言葉を言ったとき、傍らのテーブルに開いてあっ
 たノートパソコンにメール着信のシグナルが。
 女王様です。なんでも沖縄へ行っていて少し前に戻ったば
 かりであるらしい。返信遅くなってごめんねと書き出しにあり
 ました。

「来た来た」
 麻衣が、ノートパソコンのモニタにキラキラするアクメ酔いの視
線を投げて言ったとき、亜依が姉に目をやって訊いた。
「誰から?」
「女王様よ、ほら、あの人」
「ああ…メールやり取りしてるのね?」
「ちょっとね。将史のことを書いてやったの。あれからことを」
 と言いながら、微笑んで読みはじめた麻衣の面持ちが、目を丸
くした真顔に変化していくのを亜依は見逃さない。
「一緒にいい?」
「いいわよ、おいで」
 このとき時刻は夜の八時。亜依はピンクの下着姿。麻衣は上だ
けTシャツで下は裸。春先になって暖かく、それに性の興奮も加
わって女二人はじっとり汗ばみ、素っ裸で倒れてしまった将史な
どは汗だくだった。

 ソファで姉の横に座り込み、開いた姉の腿の底へと手をやりな
がら亜依はモニターを覗き込む。散々舐めさせた姉の性器は熱
を持って膣が緩んでしまっている。亜依は、なかば開いたままの
ラビアの花を揉むように愛撫しながら姉の懐へと横倒れにもたれ
かかる。


 返信遅くなってごめんね。

 おうおう、いっちょまえにやるじゃんか!
 立派な女王やってるわよ。この亀頭のカバーはね、
 私ももちろん知ってるけれど、どんなハードマゾでも
 悶え苦しむ拷問なのよ。浮気の償いらしいけど、
 あなた、いいご主人持ったわね。奴隷もいいけど、
 それより、いいご主人様になれる人よ。

 あなたのことはわからないから私のことを話すけど、
 彼もそうだった。私への償いに鞭打たれて泣き叫んで
 くれた人。何をしようが決して逆らわずに受け入れて
 くれたんだわ。そんな彼に、私は男の強さを見たの。
 妻の心を癒やすために生命をかけて奴隷になった。
 それってね、ものすごく強いことよ。ハンパな男じゃ
 とてもできない。怒り出すか離婚しておしまいだわよ。

 ご主人はあなたを愛し抜いている。マゾかもしれない
 けれど、それ以上にホンモノの男だわ。
 幸せね麻衣。 まあ、せいぜい泣かせてやりなさいな。

 麻衣と亜依は目を見合わせ、ソファの下でぐったりしている裸
の奴隷に視線をやった。やっぱりそうかと亜依は思い、麻衣は
夫の真の姿を見せられたような気分となって、目を見開いて見
つめている。
「亜依、読んでやって」
 姉からパソコンを受け取って膝に置き、亜依は奴隷に正座を
言いつけた。モニタを見ながら一行一行読んで聞かせる。
 麻衣は、そのときの夫の表情の変化を読み取ろうと全身全霊
を傾けて夫の目だけを見つめていた。

「で最後ね。~幸せね麻衣。 まあ、せいぜい泣かせてやりなさ
いな…ですってよ。おまえって強い男だったんだ? うふふ」

 将史は、ふと口許を緩ませて微笑んで、黙ったままちょっと俯
く。その姿に麻衣は「わかってくれたみたいだね」と、そんな夫
の心を読み取って、そしたらそのとたん、一度は組み替えた魔
女の心の組成が崩れ去り、眸がキラキラ潤んでくる。
「とっくにもう許してるわ。ねえ将史」
 将史は弱い目を妻に向けた。
「夫に戻りたい? 奴隷のままがいい? はっきり決めて。あなた
の選択に私も亜依も従うわ」

 将史は沈黙し、しかし、弱くても意思の読み取れる眸で妻と亜
依を交互に見つめ、そして言った。
「それは同じこと」
「え?」
 麻衣と亜依は顔を見合わせ、正座をする奴隷を見下ろした。
「同じことって?」
 将史ははっきり微笑んで、しかし首を横に振る。
「お慕いします奥様、それに亜依様、お二人が幸せなら、それが
こその奴隷の悦び…」

 すごい言葉。

 私は身震いしていたわ。姉だってそうだったことでしょう。
 呆然として見つめる姉の横顔に、妻として存在できる女の
 幸せを見せつけられたようでした。
 姉は涙を溜めていた…。

「いいわ、わかりました。おいで奴隷、ノクターンを弾いてあげま
す。女の尻の下で聴いてなさい。アナルだけをよくお舐め」
「はい奥様、ふふふ、嬉しい…」

 ああすごい。私の目にも一気に涙があふれていた…。
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